1996年頃の12月初旬に、私の父をセネガルに連れてきた。
そのまま、大晦日をダカールのディスコで過ごし、新年を迎えたのはいい思い出だ。
そのディスコで、1
組のカップルが、サルサを踊っていた。
もっとも、その時は、それが「サルサ」であることを知らなかったのだが、
ある規則に沿ったステップで、それは、軽快に踊り続けている。 かっこいい。 Coolである。
と、父が、「どれ、わたしも・・」と立ち上がり、適当に(?)女性を捕まえてステップをはじめた。
突然のアジア人の、それも、おじいさんのサルサダンスの出現に、ディスコ内は、拍手喝采だった。
実は、父は、日本で、毎週社交ダンスを習っており、その中に、サルサがあったのだ。
そのときの父は、日本では、なかなかできないからと、髭を伸ばし放題にし、
ダンスを習っているおかげで、背筋もピンとのびた身長175cmの紳士で、
娘がいうのもなんだけど、その無精ひげとサルサのステップが、キマッていて、かっこよかった。