セネガルをはじめとして、西アフリカ各国の日常生活に欠かせないお茶、アッタイヤは、
同じお茶の葉を三回、煮出して味わう。
ホーローやステンレス製の小さなかわいいポットのお湯に、茶葉をいれ、
さらに砂糖を、さらにミントを一緒にいれ、アッタイヤ用の小さなコップに
何度も出しては、ポットに戻しながら、砂糖とミントをよく混ぜ合わせる。
この小さなコップに、ポットを上下させながらお茶を入れる。
すると、コップの中で、ブクブクと泡ができる。
このように、空気を含ませるのがまた、おいしくお茶を入れるこつだとか。
このお湯を、上の方から入れるのをじ〜っとみていると、つい無心になってしまう。
神聖な儀式のようだ。
はじめの一杯は、砂糖だけのミントなし、
第2回目と3回目に煮出すときにミントを加えるというのが、我がメイドの「茶道」。
当初は、甘すぎて飲めなかったアッタイヤだけど、
砂糖やミントを加減して自分の味が出来上がると、これがなくては、食事が終わったような気がしない。
甘さプラス生のミントがさわかさで、このコンビネーションが、なんともいえずおいしく、リラックスできる。
余談だが、セネガル料理は、日本料理のように砂糖を加えることがないので、その分お茶を甘くし、
日本は、逆に食後は、日本茶や砂糖控えめのブラックコーヒーで、口直し。
結局、バランスがとれているいる、とは、筆者の持論??
昼食後に時間をかけて、おしゃべりしながら、ゆっくりとした時を過ごす。
屋内で飲むなら、ガスコンロが手っ取り早いけれど、
炭火コンロとポット、小さなグラスに茶葉、砂糖、そして、ミントのこの6点セットがあれば、
サロンでも、野外でも、どこでも、移動可能なティサロンになる。
至福のひと時だ。
食後のコーヒーならぬ、食後のアッタイヤ。
食後に一杯、ならぬ三杯が普通だけど、
朝から晩まで、人が集まれば、というか、お茶の香りに誘われて人が集まってきて。
いつのまにか「お茶会」をやっている。
人がいるから、アッタイヤになるのか、アッタイヤがあるから、人が集まるのか・・・・・。
朝のコーヒーが一日の始まりなら、これまた、アッタイヤを飲まないと頭痛がしてくる、とは我がメイド。
わたしも、アッタイヤなしでは、昼食が終わった気がしない。
だいぶセネガル人度が上がってきた・・・・。