〜 我が家のメイド事情         ばんざい★ セネガル  



 

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きょう2005年10月1日から、メイド、

フランス語で、ボンヌ、セネガル語、いわゆるウォルフ語では、ビンダーンを、また、変えた。 


あと、2ヶ月で、丸2年を迎えるセネガル滞在期間中に、すでに、通算、32,3人目あたり。 

いや、もっとかな?

30人を超えてから、数えるのをやめた。 この中には、1週間でやめてもらった人もいる。

 

マダムほやほやの頃、メイドに買ってきてもらう卵の値段が毎日違う。

主人に聞いても、相場価格だから、毎日違うはずだという。 

(ちなみに、ここは、大きなスーパーに行かない限り、レシートはありません)

実は、基本的に、1個75cfaの固定価格だった・・・・。 (市場で買うと、65cfaだったりするけど・・・・)

こういうとき、男とは、まったく無益な存在だ・・・。  

一時が万事。

やめてもらった。 

 

働き者で、がんばっているけど、「塩」と「唐辛子」を少しいれて、辛くするのが好きなファトウ。

「塩を減らして、カーニー(ウォウフ語で唐辛子)を入れないで。

あなたが好きなら、別皿にカーニーをいれて、それをつけながら食べてね。」 と

毎朝、毎朝、毎朝、言うけど、結局味覚がそれだから、塩が減らせないし、

これくらいならわからないかな〜、と、そ〜っとカーニーを混ぜる。

辛さに敏感なわたしや息子は、すぐわかる。 

毎朝、同じことを繰り返すのが、いやになった。

やめてもらった。

 

ある近所で働く男が、卵とバター片手に、わたしに、というか、我が家のメイドに、

こともあろうに、オムレツを作ってくれるように頼んで欲しいという。  

「お・む・れ・つ??、あなたのために???」 

結局、その男と我がメイドは、いつの間にかイイ仲になっていたらしい。

わたしたちが留守中にその男を中にいれたりしたら・・・・、

と、ダイレクトには言わないけれど、セキュリティ上の理由で、やめてもらった。

 

以後、メイドを雇ったあと、必ず、言い聞かせる、

ガードマンや、下のお店の人たちとは、「サラムマレコム、マレコムサラム」の仲にしてね、

要するに、ただ単に挨拶するだけの仲よ、と。 


そんなに警戒しなくても、と思われるかもしれない。

でも、現実、この手の話は多い。

特に、共働きで、昼間家を空けるうちは、要注意だ。

すぐ下に住むアイダ。共働きで、子供もいない。

2人とも、夜遅く帰ってくるから、昼間は、完全に「メイドの家」になる。

あるとき、ご主人が何かカンが働いて、昼時に、一旦家に帰ってみた。

と、見たこともない男が、メイドと昼食をとっている最中だった・・・・・・。

 

我が家で初めて、メイドデビューのセレスティン、ダイエットをしているといって、

朝は、カフェオレだけ、昼抜きで、

途中、お腹がすくから、ドーナツつくって、夜、フライドポテト食べてる???。 

こんなトンチンカンなダイエットするのは勝手だけど、

いつも空腹だから、エネルギーがなくて、覚えが悪い。

とうとう、仏?のわたしも、頭にきて、

「いつもおなかが空っぽだから、頭も空っぽなのよ〜」っと、一発かました。

(書きながら、興奮してきて、言葉が乱暴になってきますーーー!)

やめてもらった。

 

やめてもらった理由は、こうしてさまざまだが、たいていは、「料理のセンスと頭」。

こういうと、いかにも、我が家がものすごくハードワークで、メイドに対する条件が高そうだけど、

我が家は、やさしい方だ。 大人2人と子供1人、その子供も手がかかる赤ちゃんでない。

小さな家族だから、仕事は単純だし、基本的なことをやってもらえれば、うるさいことは言わないほう(だと思う)。

事実、やめてもらったメイドの中には、ここに復活したくて、何回も訪ねてくる人や、

主人に電話してくる人もいる。 

 

さて、メイドにも、メイドの味覚と家庭の味があるから、同じ チェブジェン でも、

それぞれに違う チェブジェン がある。

それを、いかに我が家の チェブジェン に変えられるセンスがあるか、

そして、いわゆる家事する頭があるか。

 

日本料理だって、教えれば天ぷらぐらいはできるようになる。 

下ごしらえだけでも、ずいずん楽になる。


電子レンジオーブンは無くても、ガスのオーブンはある。

ぐちゃぐちゃになったベットも、毎朝、ホテルのようにベットメイキングしてくれる。


掃除機が無くとも、毎日、ボンヌが床を掃いて、テーブルからテレビから、埃も拭いてくれる。


洗濯機は無くとも、こうしたボンヌが手でしっかり洗ってくれる。

洗濯を取り込んで、アイロンがけし、ここに、しまってね、と指示すれば、きちんとたたんで、入れてくれる。


インターネット通販が無くとも、ボンヌに買ってきて、といえば買いに行ってくれる。


最初に分量と作り方さえ教えておけば、クレープを作って、の一言で、クレープやドーナツ、

果てはケーキまでがテーブルに並ぶ。


自分がこうしてほしいと、きちんと指示さえだせば、ことがすむ。 

やり方が不十分だったら、再度指示すればいい。


ケンタッキーが無くとも、おいしいフライドチキンはある。 

マクドナルドがなくとも、おいしいハンバーガーやピザを売っている、ファーストフードはある。

肉を火でじっくりあぶった「シャワルマ」と、ゆで卵やサラダをパンにはさむサンドイッチもある。


中華料理店もあるけど、高いお金を出して、わざわざ食べに行かなくても、

春雨とひき肉、ねぎ、香菜を混ぜたものをライスペーパーでクルクル巻いて、

油であげ、お酢とマスタードをつけて食べる ネン はある。

まさに、あの春巻きだ。


ダカール市内の大きなパンやの近所に住んでいれば、パンの宅配サービスもある。

どんな貧乏でも、毎朝、毎夕、出来立てのフランスパンは、購入できる。

 

日本には無い贅沢が、ここにはある。

 

さて、話がとんだが、今度のメイドの名前は、「クンバ」。 

初日から数日の働き方をみると、「頭」はあるようだ。 

チェブジェン、といえば、米のたき方が美味い。

チキンもおいしかった。 うう、いいかも。 料理はじょうずかも。

油の使用量が少し多いから、減らしてもらって、と、もう少し、我が家仕様に直してもらう。

 

フランス語もOK。 と、そろそろ今回で、しばらくボンヌ探しも終わりにしたい、終わりにできそうと

期待の主人とわたしでした。  3ヵ月後あたり、どうなっていることやら・・・。

 

と、こうして、ボンヌを変えると、ボンヌごとに家事の仕方、料理の仕方が微妙に違うからおもしろいし、

こちらも学べる。

魚1つにしても、ヤボイに、ヤボイ マロック、つまりモロッコヤボイと、セネガルヤボイがある、と

この最新ボンヌのクンバはいう。 ヤボイ マロックのほうがおいしいと。


前のボンヌは、ヤボイより、ジャイという魚のほうが味があるといっていた。

ゲッジャ、1つにしても、ゲッジャコンは、スープ・ドゥ・カンジャ用で、

チェブジェンには、ゲッジャバーがいい、と、

家庭ごとの決まりごとを垣間見ることができる。 そ

の中から、我が家の好みを選択していけばいい。

 

さらに、もう1つ。

ボンヌを変えることで思うのは、

やっぱりオンナの子って、料理と家事のセンスって、大切だな〜、ということ。

朝、脱いだものをきちんとたたんでから、仕事をはじめているか、脱ぎっぱなしか、

こんな当たり前のことが、言わなくても自然にできている人と、指示しても指示してもできない子と、

些細なことを見るだけで、家でどんな教育をしていたかが、わかる。

 

一般的に家族の健康や、家の中をオーガナイズするのは、女性に求められるし、とても大切なことだ。

自分のことはさておき、女の子が生まれたら、

勉強はもちろん大切で、プラス、料理と家事ができる子にしよう、っと

秘かに、大志(?)を抱いているわたしでした・・・・。

 

さて、上記のクンバ、2週間たった。

「料理のセンスと頭」は、あった。 

とても訓練されていて、1つ仕事が終わるごとに、「マダム、終わりました。次は?」と、きちんと報告にくる。 

でも、なんか油断ならない・・・・。


朝8時前の出勤のはずなのに、しょっぱな月曜日の朝、9時半にきた。 「知人が亡くなって・・」

ピンクだらけのその格好で会いに行ってたの???

うそっぽいけど、ま〜、本当かもしれないし、「ダコー (承知した)」


我が家のメイドは、泊まりこみで、土曜日に家に帰る。

その土曜日は、午後4時までなのに、きょうは「ゲンテル」があるから、早めに帰して欲しいという。

うそっぽいけど、ま〜、本当かもしれないし、「ダコー (承知した)」


次の月曜日、母が病気でお金を貸して欲しい・・という。 

こればかりは、まだここで働き始めて1週間なのに、貸せない。 断った。



お金を貸して欲しいという割には、マルシェへいけば、洋服の生地を買ってくる。

6500Fもする。

本当にお母さんは病気なの? あなた、人に借りなければいけないほど、本当にお金ないの??

 

その週末、その病気の母が住んでいるカオラへ帰るから、早く帰りたいという。 

ま〜、本当に病気なの?ともいえないから、「ダコー (承知した)」

さらに、やさしい気持ちで、

「カオラは、やや遠いし、病気なら、もしかして月曜日に来れないかもしれないわね。

そのときは、日曜日の夜までに電話ちょうだい」、と再三、何度も、何度も、念をおした。

でも、ご本人、日曜日の夜には、ダカールに帰ってきて、

月曜の8時には、出勤するから、といって帰っていった。

 

さて、その月曜日、結局無断欠勤だった。 たった2週間でこれだ。 なんか信用ならない。

この無断欠勤を 「ダコー (承知した)」していたら、あと1ヶ月もしたら、なんでもありになってしまう。

やめてもらった。

 

さて、クンバを解雇した同じ月曜日には、次のメイドを雇った。 

ここにも、メイドと雇い主の仲介業者がいる。 いい人がいるという。

さっそく主人が面接にいったら、以前、働いてもらったことのあるロザリー (クリスチャンの名前)だった。

そのときは、、彼女の給料は高くて、洗濯もしないというので、

我が家の条件に合わなくて、結局やめてもらった人だった。 

特に、他の問題は無い人だった。

やめてもらってからも、ここに復活したくて、何回も訪ねてきてくれたが、

基本的な条件が合わないと思っていたから、そのままになっていた。

 

それから、10カ月たった今も、彼女もここに戻りたいと言ってくれているし、

最終的に、我が家の条件にあったので、来てもらうことした。

 

これが縁というものか、今度こそ、しばらくボンヌ探しも終わりにしたい、終わりにできそうと

またまた、期待の主人とわたしでした。  

またまた、3ヵ月後あたり、いやいや1ヶ月後、どうなっていることやら・・・。

 

 

 

と、ただ今、2006年4月中旬。

我が家のメイド事情、気になるその後・・・・・。

 

結果から言えば、縁があると思ったロザリーは、1週間ぐらいでやめてもらった、理由はなんだったか?

同日に、マリアンがやってきた、実は、このマリアンが今も続いている。

今、6ヶ月めに突入。 

無愛想なのが、たまにキズだけど、、

今度こそ、マリアンが結婚でもしない限り、ボンヌ探しもひと段落できそうです・・・。

フ〜。 まずは、ひと段落。 めでたし、めでたし〜〜。

 

と、最後に、いっしょうけんめいがんばっているメイドの名誉のために、ひとこと。

こうしてメイドとして働く人の多くは、職がなくて、手っ取り早く、メイドとして働きにでる人がほとんど。

もちろん、メイドとして、きちんと教育を受けた人もいるけれど、

多くは、あちらこちらで、経験を積んで、一人前になっていく。 

日本人宅を、転々を引き継いで働けば、日本人の気質?を、学んでいくし、

アメリカ人宅で働く人は、英語が話せる。

 

どちらにしても、いいボンヌを見つけるのは、根気が要るものです・・・・・。


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